乳幼児期に「Plan-Do-See」のシステムを②

昨夜、夜空を見上げると、満天の星空でした。ところで、私たち人類が現在地球に存在していられるのは、今から40億年前、銀河系の惑星・地球の海に小さな命が生まれ、それががんばって生き延びようとして進化し続けた結果だといわれています。地球が太陽の周りを40億回まわり続ける間に蓄積した生命情報を持って、私たちは生まれてきました。そして忘れてはいけないのが、私たち人類も進化の過程の一部であり、まだ進化の途中だということです。

その命の鎖を、私たちは次の命にバトンリレーで繋げていかなくてはなりません。現在、人類は多くの困難な問題を抱えています。このような現状を踏まえて、「これから将来を生きる子どもたちがたくましく21世紀を生き抜くために、どのように育てていけばいいのか?」と考えている保護者の方も多いと思います。
発達心理学研究所・田島信元先生は、子どもたちが社会の変化に対応し、強く生きていくためには「Plan-Do-See」サイクルを育てておくことが重要とおっしゃっています。これは「ものごとに好奇心を持って意欲的に取り組み、その結果に一喜一憂することなく正しく情報を受け取り、検討して再トライを図り、進化し続けるシステム」と私は捉えています。まさに学校、職場でも、どこでも求められる力です。このシステムの基盤が育まれるのは乳幼児期です。ですから私は社会に、特に乳幼児を養育している親にこの事実を伝えることで社会的効果が上がると考えています。

2009年11月25日更新
NPO法人 日本タッチ・コミュニケーション協会
宇治木敏子

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